職人の住む町
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ヤスリの語源は鏃(やじり)を擦る、又は弥磨(いやすり)からヤスリになったとわれている。ヤスリの95%は広島県呉市で作られる。江戸ヤスリの製造量は、1%以下であり、その中のわずかな特注品分野において日本一の技を見せるのが親方である。その細工は平面、凸面、凹面、波面、などに実に様々なヤスリを打ち出す。全国各地からそれぞれの細工に適した形のヤスリの注文が舞い込んでくる。刀鍛冶など鍛冶屋用の各種ヤスリ、刀の鞘を削る長い柄がついたやすり、琵琶、尺八、笛、三味線などの楽器用の各種ヤスリ、光学器械用のヤスリ、医学用は、外科用、歯科用など。象牙用、鼈甲用、鉄砲用、靴製造用など様々なヤスリを作り、海外からも発注が来る。又、わざと引っ掻いたような不規則な削り面を要求するヤスリなどもある。卓越した技に全く競争相手がいなくなったヤスリの名人である。職人の中にはヤスリがなくて困っている人もいるが深沢氏にかかれば全て解決するだろう。多くの職人が深沢氏を紹介してくれるのも納得した。

■ 歴史
正倉院からも宝物の中にある。


  3代目の江戸ヤスリ職人として中学を出てから手伝い始めて現在に至る。父親に弟子入りしたものの2代目が戦争に行った為、教わる人がいなくなった。父が私の兄弟子に言い伝えてあった為、様々な兄弟子の得意技を体得した。又、なにくそと思いながら多くの難度の高いヤスリに挑戦し続けた結果、難しいヤスリが得意技となっていった。又、ヤスリに合わせたタガネを作る技だけでも10年は必要となります。
  現在あるJIS企画は作りやすい量産体制の為のもので、製造社側の為のものです。私のヤスリは使う人の為のヤスリでなければ意味がないと考えています。
従って江戸ヤスリの特徴である注文ヤスリは、細長い先までヤスリの刃が打ってあり手作りならではの使う身になった技が特徴です。 
 
  客に喜ばれるヤスリが江戸ヤスリの特徴であり、それに応えていくことです。後継者が育たない為、多くの人に会って技を披露することが私の使命であると考えています。
  時間、経費などから苦労するのは目に見えており、この問題が解決されない限り、すなわち教えられるシステムが出来ない限り、残念ながら弟子を取って教えることは不可能です。お粗末な時代です。

 

職人名 深沢敏夫(ふかざわ としお)
職人区分  
雅号又は銘  
生年月日 昭和16年10月3日
職種(種) 江戸ヤスリ
作品(アイテム) ヤスリ
技数(積)
次代、素人から始めて手伝えるような状態になるまでの期間
慣れれば比較的簡単な物もある。しかし全てを考えれば10年で始まるといった感じである。
  
技の種類や工程
形を作る。焼き鈍し。削り加工(トンボ銑を使用)。目立て。焼き入れ。錆止め。
現在の立場(役)
次代 他  
   


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