職人の住む町
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仙台箪笥は政宗公の時代に、梅村日向という御大工という棟梁が創案した太刀や衣装を納める道具であった。元禄に登場した江戸箪笥などは、この御大工の技が活かされていると考えられている。また他にない特徴として丈夫であることから古い明治時代の箪笥が修理で持ち込まれ、仙台箪笥との融合が図られ堅牢な燻し金具が取り付けられ仙台箪笥に変貌する。修理することで100年から300年持つと言う事になる。
仙台箪笥の特徴は、武家道具であり格調が高い。特に飾り金具は有名で、岩谷堂箪笥等にも大きな影響を与えている。仙台箪笥は本来、欅(けやき)であるが欅の不足から内部は桐が使われている。修理した桐の古箪笥は桐の仙台箪笥となる。
現在は素材である欅材、国産漆の減少、そして輸入家具、後継者不足など大きな問題を抱えている。箪笥の塗りは木地鑞塗りといって色は紅茶色、下地塗りから漆を使い十数回塗り重ね木目を活かした仕上げとなる。1596年からの仙台箪笥は分業で作るが木村氏は全て一人で作る。340年前帆船再建に係わり伊達家の家紋や蝶番などの金具の製作をしたことが良い経験となったと語る。飽きのこない仙台箪笥の伝統的魅力を出せたと言う。
  職業訓練校を卒業し、仙台箪笥熊野洞に弟子入りして木地作りから、漆塗り、手打金具を習得しその後、独立し現在に至る。
  仙台箪笥の場合は、分業して造られている場合が多いが、うちは木工、金具、漆塗を一貫して一人で仕上げている。
 
  親子3代にわたり、長く愛用される物を心掛けている。
  伝統の技を守っていってほしい。

 

職人名 木村和年(きむら・かずとし)
雅号又は銘  
生年月日 昭和25年2月15日
職種(種) 仙台箪笥
作品(アイテム) 仙台箪笥 他
技数(積)
弟子入りしてから手伝えるような状態になるまでの期間
5年。
技の種類や工程
木工(木地)ー漆塗りー手打金具
現在の立場(役) 現役
次代 他  


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