東京の大村銀之助さん徳島の三好美明さんが高齢の為、明荷葛篭(あけにつづら)を作る職人がいなくなった。白刃の矢を京葛篭を作っていた渡邊氏に立てた。
京葛職人がごつい相撲の葛篭に気乗りがしないのは当然であったが、相撲好きもあってのめり込んで行ったという。見た目の良い京葛篭から運搬用の葛篭は大きな違いがあり、ひたすら京葛篭職人のプライドで明荷を作ったという。それが大変評判となり、今では相撲文字も自分で勉強して書いている。一番嬉しいのは力士が昇進し始めて明荷を注文してくる時のうれしそうな弾んだ声、お祝ものを作る楽しさがあるという。国技大相撲を裏から支える重要な親方のひとりである。
小学校卒、中学は籍のみ。父親は木地師として生計を立て、「職人には学問はいらん」と断言する父親の元で8人兄弟の長男だった為、13才から当然のごとく仕事に就いた。
単純な形の葛籠だから、自分で使用法を考えて使う楽しみがある。家紋や名前だけでなく、好きな模様やイラストを描いてもらうのもいい。
職人は手覚えと見覚え。盗んで覚えるのが第一歩です。
職人名
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渡邊豪和(わたなべ たけかず)
渡辺良和(わたなべ よしかず)
雅号又は銘
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生年月日
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昭和10年1月4日(豪和)
昭和39年5月26日 (良和氏)
職種(種)
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葛篭
作品(アイテム)
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葛篭 他
技数(積)
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弟子入りしてから手伝えるような状態になるまでの期間
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技の種類や工程
升割り-塗り上げ-紋文字-その他
現在の立場(役)
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現役
次代 他
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