江戸の柘植櫛は、武蔵屋の歴史そのものといっても過言ではない。明治初期の頃に柘植組合100年記念などの写真がある。その中で現存している老舗は武蔵屋さんと十三やさんだけである。従って最長老であり、当時の柘植の櫛の物語を伝える唯一の親方と言える。親方は父に師事した。
天皇陛下の御成婚の時、美智子妃殿下のおすべらかしの髪に、父と共に作った櫛が刺してあったことは忘れられない思い出と語る。良質の御蔵島の柘植の櫛材も豊富に貯えている。伝統的なすべての技を持っているが惜しむべくは時代の変遷から腕をふるえる仕事が無いとことである。江戸なまりの強い職人であり、そこには厳然と江戸が存在している。また、教えてもらいたいことが一杯ある貴重な親方である。
文化2年創業以来家業として五代目を継ぐ。職人の仕事は盗めと云われ総て親の手許を見て、先人の仕事と道具を研究し、他人の飯を喰わないと駄目だと云われない様に努力した。
つげ材は鹿児島、三宅島、御蔵島等、色々あり適材適所に用いなければなりません。櫛は形も昔から伝わってきましたが、櫛の命は歯の通りですから、これには特に注意して居ります。
生涯修行
職人名
:
富田正(とみた ただし)
職人区分
:
雅号又は銘
:
生年月日
:
大正14年1月1日
職種(種)
:
つげ櫛
作品(アイテム)
:
つげとかし櫛、補強櫛 他
技数(積)
:
■
次代、素人から始めて手伝えるような状態になるまでの期間
3年位。数多くの材料、製品を見て努力すること。
■
技の種類や工程
原木-製板-乾燥(6〜7年)-製造
現在の立場(役)
:
生涯現役
次代 他
:
Copyright (C) 2002 WAZA All Rights Reserved.