職人の住む町
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日本の刃物の技術は世界のトップを行く。特に理美容鋏は海外を完全に抜き世界一となった。
全てがプロ用で、カリスマ美容師の華麗な技を支えている。元一氏は理美容鋏の名工であった水谷阿久利氏の流れをくむ。現在は息子裕一さんと共に活躍している。裕一さんが、良い鋏なので値上げをしたらと提案すると『意地汚ない』と一括されたと言う。
頑固は名工であった祖父ゆずりという。大正10年創業の長い歴史の中で培われてきた技は素材そして機能、考えられた美しさを基本として作られる。針金に例えられる髪を切るという鋏は最高の鋼が要求される。
この鋼を鍛える技、処理する技、手作りでしか出来ない技、人間工学に基づく技は使って品質が手に伝わる。これらを極めていくと美しさになっていくと言う。『毎日鋏を見る。』氏の言葉は日本の誇れる技の基本を成す。人の鋏でも修理をする。息子さんは「いろんな職人の作った鋏を直に見られるので個々の職人の腕、父の鋏もあったりで勉強となります。

■ 歴史
明治時代より、西洋より伝来。


  東京、浅草において15才より父、水谷頼二のもとで仕事を始める。今年で鋏職人歴51年となる。
昔は、柄の部分まで全て火造り(鍛造)だったので大変でした。
  常に使って頂く方に喜ばれる鋏を作る。カタログ掲載の鋏だけでも、70種以上であるが使い方によって道具を選択できること。研摩をすれば数十年にわたり使用できます。
 
  毎日、鋏を見ること。
  根気 。

 

職人名 水谷元一(みずたに・もとかず)
雅号又は銘  
生年月日 昭和10年2月6日
職種(種) 理容、美容鋏
作品(アイテム) 理容、美容鋏
技数(積)
弟子入りしてから手伝えるような状態になるまでの期間
約10年 2つの刃物を合わせて、髪を切るので組立て時の最終的な仕上げ、調整が一番難しいです。
技の種類や工程
荒削りー熱処理(焼入れ、焼戻し)ー研摩ー刀付けー仕上げー調整など細かい工程まで数えると200工程位になります。
現在の立場(役) 重要部分参加、指導的立場 後継者育成のため。
次代 他 水谷裕一(みずたに・ゆういち)


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