職人の住む町
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錫というと、ロクロ作業のくり物のようなイメージをもっている方も多いと思う。実際には金属を溶かして流し込む作業から始め、器の絵を全て一つ一つ手で描いていく作業、その絵柄が浮き出るように酸洗いで溶かす作業、仕上げまで全て親方の手にかかって完成していく。鋳型からロクロまで全てが工夫の積み重ねの作業である。道具を作る職人がいなくなったこともあるが、より納得の出来る仕事をしたい為に智恵を絞るしかないということでもある。溶けている錫を見て、次に完成された作品を見る、、、このギャップに技と言う物の凄さを感じる。どの職人もそうであるが、実に簡単に当たり前のように手が動き、見ている者に自分も出来るのではないかと思わせるほど無駄がなく動く。最近の力の無い作家のように、常に自己を演出しながら作品を語るのとは大違いである。腕が語り、腕が自然に動き、腕が考える。語り口も実に自然でさらりとしているのも、こうした実績の裏付けがあってのことと思った。一人の代表的な本物の職人と作品を見た。
※ 錫について、ひとつ付け加えておきたい。錫が体に悪いと思っている人がいるようだが、それは、環境ホルモンの有機スズであり、この錫とは全くの別物である。

■ 歴史
1200年から1300年前、飛鳥、奈良時代に中国から伝えられた。


  修行時代はただ夢中で仕事をやっていました。難しい仕事はさせてもらえません。仕事はいくらでもありました。同じ仕事を来る日も来る日もやりました。今思えば、それが基礎になっていると思います。その内に欲が出て来て、仕事を盗むようになり他の弟子には出来ない事をやるように努力したものです。
  今までに優れた職人は多数居りますが、私の場合競う職人も少なくただ製品に対して真正面から対処しています。錫製品の特徴は漆を塗りますが、今までの物は黒色と赤色だけでしたが、緑色を取入れなかなか好評です。
 
  師匠の言葉にロクロ挽きの時、絵付けの時、常に良いものを作る事を考えながら手を動かせ。座右の名は、次百。
  他人の持っていない物を発見できるよう努力することだと思います。

 

職人名 中村光二(なかむら みつじ)
雅号又は銘  
生年月日 昭和11年1月1日
職種(種) 錫師
作品(アイテム) 平盃、酒器セット、茶筒、ぐい呑み、茶壷 他
技数(積)
次代、素人から始めて手伝えるような状態になるまでの期間
10年。錫は融点が低い為、鋳型に流し込むのが難しい。ロクロ挽きは一人前になるまで10年程かかる。
技の種類や工程
鋳物、ロクロでの挽き物、絵付け、打出し、腐食、漆で色付、磨き出し、ロクロでの仕上げ。
現在の立場(役) 生涯現役
次代 他  
     


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