職人の住む町
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子供の時から、図工の時間は好きであったという。現在の親方の下絵等を見ても、友禅の下絵職人と同格と思えるデッサン力を持っており、作品の原形など、絵から始め彫刻刀で彫る事もする。しゃれた額も合わせて作ってしまう。この事から考えると子供の頃はかなりの創造力を持っていた子供であったと思える。皮を杢の年輪のごとく、漉いて面白い紋様を
表す作品は、彫刻でも無く、印刷でもなく、材質的にも皮という高級素材、柔らかな質感を持っており、大量は無理であるが、この素材と相性の良い作品と出会えばかなりの可能性を感じる。ネーミングは漉き模様皮とあるが、浅草の華鱗皮(カリン)などはどうか。分かりやすく、一回で覚えられる名前にしたい。
また、趣味の域を越えた盆栽の技は、品種改良等も行い本格派である。
■ 歴史
平成8年、特許申請。

  父の代から行っている仕事は、15才から始めました。靴を形付ける芯部分を皮で作りますが、現在はほとんどがプラスチックなど樹脂系の芯であります。現在この種の芯を作るところも無くなっていますが、高級な靴には絶対に必要な物です。皮を次第に薄くしていく漉きのスライスする技が活かせます。もともと、機械いじりが好きで、常に色々な事を考えて作っていました。今回御紹介している漉き皮も、こうした興味から始めたものです。
  現在木目等の特徴は掴んでいますが、実際にその汎用性が、どのように広がっていくのか分かりません。皮の質感と偶発的な紋様、そして染色により多面的に、この可能性を考えて頂けることが、大きな特徴です。
 
  創造力の広がりを大切にし、人の出来ないことに挑戦することです。はるかに面白く元気でいられます。
   

 

職人名 大久保邦雄(おおくぼ くにお)
雅号又は銘  
生年月日 昭和15年3月25日
職種(種) 革加工
作品(アイテム) 加工、漉き模様の皮 完全オリジナルの皮種
技数(積)
次代、素人から始めて手伝えるような状態になるまでの期間
弟子については現在も、本皮の研究中なので考えていません。
下絵を書く事から、彫刻、染色、全てが手探りの研究です。どれもが難しいものです。ここにくるまでいくつもの壁があり、越えてくる事が辛さでもありましたが、挑戦していく事は喜びでもあります。
技の種類や工程
皮の製作_染色、デザイン、積層接着、漉き作業、作品製作、下絵書き、彫刻、石膏型取り、(金型発注)、皮成形、額製作、組み立て、完成。
金型以外は全て、私が行います。
現在の立場(役) 現役
次代 他  
   


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