日本職人名工会 殿堂
殿堂とは難度の高い卓越した技を持っている事、強いインパクトを持っている事、目的が明確な事、自らたゆまぬチャレンジをしてきた事、職人としての強い意識を持っている事、社会的な信頼感が厚い人格者である事、などが殿堂の条件です。もちろん全てがバランスよく優れていると言うことは、人間である以上なかなか難しいものです。この他にも殿堂に匹敵し、技に関して同格の親方が名匠の中にいます。こうした条件を考慮し殿堂も部門的に先行きいくつかに分ける事を考えています。
刀鍛冶   茶筅   黒打刃物   バードカービング・木象嵌
吉原義人   谷村丹後   白鷹幸伯   内山春雄
現役最高峰の天才的刀鍛冶、人気実力No.1   名門茶筅師13家で唯一一子相伝を残す宗家   薬師寺、法隆寺など修復事業で昔の釘を見事に再現   世界的な鳥の写実彫刻家、且つ木象嵌の最高峰
     
 
  理美容鋏   つげ櫛    
石塚昭一郎   内山昭克   富田 正    

長太郎、銘はテーラー垂涎の鋏。日本の鋏の主流ここから始まる。

  道具として使う人の究極の納得を追求。内山ブランド、理美容鋏の最高峰、世界的な親方である。   皇室御用の栄誉は他の業種で言えば国宝級であり、卓越した技と他の職人を遥かに越えた豊富な知識が素晴らしい。    
     
             
 
故 中村光二
   

 

当代の親方→

 
錫器職人として名工会の特別ランク“殿堂”に加えると言った話が数年前より出ていた。又、名工会の職人幹部会のメンバーとしてもお願いするつもりでいた。ともかく、そのうちお伺いして話をしようと思っていたのである。それが急にガンで亡くなり、愕然とすると同時に残念であつた。
当時の親方は大柄でガツチリした体格、元気な人と思っていた。
だから不思議な感じがした・・・。
生粋の職人、手本となれる人格者であった。
現役の素晴らしい職人に与えられる“現代の名工”の称号は当然と思う程相応しかったので・・。残念である。心よりご冥福をお祈り申し上げます。
※ 親方の残した技は、その精神や姿勢とともに息子の当代圭一親方に伝
わり、すでに名工として実に良い作品を作っている。