硬い棒切れを切りながら、明かりにかざして研ぎをする。鋏界の魔術師は、常に切れ味を試しながら仕上げていく。他にはない工程。切れ味を絶対とする親方の手法だ。僅かな特殊物以外卸しは行わない。どこに言っても買えない道具である。刃の噛み合わせと微妙なねじれ、そして、かしめに技があると言う。金切り鋏もステンレスが紙のように切れる。毎度の事ではあるが凄腕職人の作る道具は常に驚きと感動がある。多くのプロの職人が求めていくのが姿勢からもわかる。
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