技と理論を身に付けた刀匠である。奄美大島出身。園芸部のあった国立の千葉大を出て、大学院も修了した。故に大学でバイオテクノロジーの研究者になる人、だと周囲の誰もが思っていた。ある日、テレビで見た刀の番組で考えが変わり、周囲の猛反対を何とか説得して、卒業と同時に、吉原義人刀匠に師事する。理論と体験の確かさを裏付けるように、新作刀展覧会へ。初参加で、優秀賞と新人賞をとる快挙、その後も快進撃である。刀鍛冶は、刃物としての優れた部分と、鉄を見せる技である。その裏付けは冶金学であり、修業後、即、タタラの世界で作刀をするなど、理論と技を集積している。最近では、地味な作風にも挑戦し、理論派が陥りやすい器用にまとめてしまう道を自ら避けて、こつこつと研鑽している。
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